「私たちに明日はある」オンライン配信レポート

2月24日から3月3日までの全8回　オンライン配信公演が行われた「私たちに明日はある」

この作品はまさに、オンラインで、そして生で配信するために作られた作品であった。

本当は劇場でやりたかったものを配信でやったのでもなく、ＤＶＤやネットドラマで
観られる作品とも違う。この生配信のために作られた作品。

今起きていることを画面越しに見る楽しさがそこにあった。

HKT48からの卒業を発表し、本格的な俳優挑戦を宣言した田島芽瑠（22）主演のオンライン演劇「私たちに明日はある」。田島のほか、元SKE48の今出舞、モデルの坂巻有紗の3人が主演。かつて同じ男性と交際し、今はリモートで交流している3人がそれぞれの居場所を見つけながら生きていく様子を描く。

コロナ禍で人々の間に物理的・心理的な距離ができた今オンラインで繋がった「もともと他人同士」をあえて描いてる本作品は連続ドラマ形式になっている。
しかし、ドラマ形式ながら、生配信で行われている臨場感が伝わるような”間”が
感じられた。
好きな時間に観るものではなく、その時間に観る側も演じる側も集まってて
出来る特別な空間。
その劇場感を感じながら、どんどん作品に引き込まれあっという間の
ひとときであった。

コロナ禍の中描かれた、どこかでのお話。きっと、誰もがこのストーリーのどこかで、わかるわーと共感の気持ちを持ち、どこかで慰められ、どこかで元気をもらっていただろう。
そして自分にも明日はある、そう思って前に進んでいける作品である。

公演は終了したが、アーカイブで4月4日まで公開中。
全9話のドラマ仕立てなので、連続ドラマを見るようなペースで観ることも
出来おススメです！

【あらすじ】

あすな、明日花、ミーコの三人は同じ男性に恋をし、そして別れた、元カノ同士。
そんな三人が出会い、そして今はリモートで定期的に会っている。

未だにリモートなんかやってるの？そういわれても彼女たちは彼女たちで仕方ないのだ。

今日も彼女たちはリモートで集まり、リモートで本業や副業の仕事をしている。
それぞれが抱える問題。一人では解決できないけれど、この三人なら、なんとなくうまくいくのかもしれない……

彼女たちが選ぶ、それぞれの幸せとは？そしてそれぞれの明日を見つけることができるのか？

作品公式サイト