東日本大震災をテーマに描く 旗揚げ10周年 雀組ホエールズ『凪のように穏やかに』上演決定

演劇ニュース

雀組ホエールズ 旗揚げ10周年にして2年ぶりの公演 『凪のように穏やかに』の上演が決定しました!
また、ビジュアル・キャストも決定!

大河ドラマ「八代将軍吉宗」で青年期の吉宗役を演じた阪本浩之、「鳩子の海」「山口さんちのツトムくん」でお馴染みの斉藤こず恵の初顔合わせ。
東日本大震災は被災者たちから何を奪っていったのか、そしてそれをニュースでしか知らない私たちは何を思えばよかったのか。重いテーマに真正面から向き合いながら、人間の弱さ、可笑しさ、そして冷酷さを小さな舞台から発信します。作・演出は社会派なテーマをそれぞれの人間模様を通して描く、佐藤雀。
いつ売れてもおかしくないと言われ続けた「雀組ホエールズ」が禁断のテーマに挑戦しています。

あらすじ

「俺、あいつらを見捨てたんです」
自分を責めずにはいられなかった。自分の気持ちから逃げずにいられなかった。あの大震災で失ったものと裏腹に、世間は感動を求め、正しい生き方を求めた。あれから10年。俺は幸せになってはいけない。しかし、この男には気付くことができない事実があった・・・。石巻の漁船で被災した街を見ていた男は魚屋を営む東京の知人を頼って10年が過ぎた。男の妻娘は津波に襲われ今も行方が分からないままだった。心のどこかでは妻娘が生きているかもしれないと感じながら、それを否定し続ける日々。そんな男の背中を見てきた魚屋の息子・カケルは、生きる意味や夢を持つ方法を見つけられずもがきながら20歳になった。人が人を想う気持ちが奇跡を呼び、震災の傷を少しだけ癒してくれる。哀しみを背負ったすべての人に見て欲しい優しい物語です。

雀組ホエールズ

横浜がホームグラウンドですが、公演は都内を中心に活動。
雀組ホエールズは「社会派」といわれることが多いですが、作品の根底は「思いやり」をテーマにしたいと思っています。「恥ずかしいくらいに正直な思いを伝えてみて、そこからどう思われるかはお客様に委ねるしかない」そう考えています。現実がどんどん殺伐としていく中で私たちがお伝えできることを探していきたいと考えています。
また雀組ホエールズは、小劇場の面白さを初めて演劇に触れる方にお伝えしたい。演劇ファンはもちろんですが、演劇を観たことがないという人にこそ、見て欲しいんです。お金を払って90分以上、狭い空間に押し込められて、なんだかお金も時間も損した気分になる、それが演劇。そんな風に思ってる方にこそ見て欲しいんです。
楽しい、笑える、そして泣ける。舞台上の役者たちと観客が一体となって作り上げる空間。それが演劇の魅力だということを体験して欲しいんです。役者はお客様の空気を敏感に感じる。そしてお客様も、そんな役者の空気を感じることができる。舞台の上と観客席がお互いに心を開き合ったとき演劇は、最高のエンタテインメントになるんです。
映画は1800円、演劇はその倍以上の値段がかかります。雀組はそのことを踏まえて、「お客さんに損はさせない」そういう思いで演劇を作り上げて本番に臨みます。そんなわけで、一緒に小さな空間を共有しましょう。

公演概要
雀組ホエールズ『凪のように穏やかに』【作・演出】佐藤雀
公演期間:2022年2月17日 (木) ~2022年2月21日 (月)
会場:シアターグリーン BASE THEATRE(東京都豊島区南池袋2-20-4)

■出演者
阪本浩之/棚橋幸代/辺見のり子/永井良/平賀絢子/横田友菜/赤沼正一/斉藤こず恵

■スタッフ
技術演出・照明: 林高士
音楽: 田中潤也
音響: ステージハットリザウルス
舞台監督: 川崎耕平
美術: 服部工
衣裳: 高倉絵緒里
宣伝美術: 手島アリサ、安藤理樹
映像製作: 倉本和人
稽古事務: 美里悠茉、阪本ひまり
制作: 岩間麻衣子
同盟: Story Dance Group TAO
企画・製作: 雀組ホエールズ

■公演スケジュール
2月17日(木) 19:00
2月18日(金) 14:00/19:00
2月19日(土) 14:00/18:30
2月20日(日) 14:00
2月21日(月) 14:00/18:30
※開場は、開演の30分前

■チケット料金
前売販売券/¥4500(予約のみ)
VIP席券/¥6500(予約のみ・限定販売)
高校生割引/¥3000(証明書提示・予約のみ)
当日販売券/¥5500
中学生以下/無料(要予約・乳幼児はご相談ください)
(税込)

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