2020/2021シーズン演劇『キネマの天地』
6/10~27 新国立劇場 小劇場
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新国立劇場の演劇『キネマの天地』は、6月5・6日プレビュー公演を経て、6月10日(木)に初日を迎えました。
小川絵梨子、井上ひさし戯曲初演出!井上流推理喜劇で極上の笑いを。
日本で親しまれ続けてきた名作をお届けするシリーズ「人を思うちから」第三弾は、映画人を描いた傑作喜劇『キネマの天地』をおおくりします。
本作は映画『キネマの天地』(1986年公開、監督山田洋次、井上ひさしも作者の一人として参加)の続編として、井上ひさし自身の書き下ろし・演出で同年、日生劇場にて初演されました。
映画出演のために集められた四人の女優達が巻き込まれる、殺人事件をめぐる井上流推理喜劇。どこまでが真実でどこからが虚構なのか…。笑いをあちこちに散りばめながら、人間を魅了してやまない「舞台」の世界を描きます。7名の実力派俳優たちによる演劇賛歌の物語。小川絵梨子が井上ひさし作品に初めて挑みます。
演出・小川絵梨子よりコメント到着!!
井上ひさしさんは新国立劇場の財産というべき戯曲をいくつも残してくださった、劇場にとって大切な作家のおひとり。演出家としてはまだまだ未熟な私ですが、今回は満を持しての挑戦になります。
井上戯曲初演出作品として選んだ、この『キネマの天地』は、井上さんの自由で軽妙、かつちょっとシニカルな視点が生きた戯曲だと思っています。中学時代に所属していた演劇部で上演したということもあり、特別に愛着を感じている作品で、井上さん流の「演劇賛歌」が込められた戯曲だと思い続けてきました。
今回の出演者の皆さんは、自ら喜んで未知の領域へと飛び込み、存分にお力を貸してくださる方々ばかり。振り返れば、芝居づくりに集中し、純粋にそのことが楽しめる稽古場でした。
最後まで楽しんでいただけましたら幸いです。