ほしぷろvol.9 『⾼瀬⾈ – 3 side stories-』

演劇ニュース

ほしぷろvol.9「高瀬舟-3 side stories-」上演決定!!

本作はせんがわ劇場演劇コンクールにおいて演出家賞を受賞した星善之による挑戦作とも言える作品。高瀬舟に登場する弟・喜助・庄兵衛, その3人の視点からそれぞれ作品を起こし、その3パターンのパフォーマンスや一人芝居を星善之が一人で上演するものとなっております。そして、これらをーつの団体が行うことは、非常に珍しい試みとなっています。

没後100年の森鴎外が描いた「⾼瀬⾈」を創作ユニットほしぷろがパフォーマンスと⼀⼈芝居、3バージョンで上演する本企画。

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現代の世の中では、物事の「⼆元論」化が進んでいます。それはまるで「灰⾊」などの中間⾊を認めない、⽩や⿊、⾊の三原⾊しか認めないような世界です。政治にしろ、芸能にしろ、⾝の回りにしろ、⽩⿊をつけたがる。多様化を求めているようで、実は何かを決定付けなければ気が済まないようにも感じます。少しでも「グレー」さを感じさせていないかに、今、世界の⺠は神経を尖らせています。何かの解放運動はすなわち、グレーさを抹消していくことなのではないでしょうか。グレーさを抹消するということは、そのグレーで⽣きていた⼈たちが⽣きにくくなるということです。
だから、庄兵衛の判断に納得がいかない⼈もいるかもしれません。⽩とも⿊とも⾔わない。ただ灰⾊のまま終わらせてしまっている、という状況が、現代とはそぐわないと思う⽅もいるでしょう。
しかし、私はグレーのままでいいと考えています。なぜならば、グレーは⿊と⽩が混ざった結果だからです。⿊と⽩がないと灰⾊は⽣まれません。その⼆つの要素を同時に持ってしまった⼈物を今こそ描き出す必要があります。⼈を殺すことそのものよりも、殺さざるを得なかった状況について、僕⾃⾝も傍観者として表現していきます。物事の複雑さ、意思決定の難しさ、正しさや間違いの確からしさについて、庄兵衛の⾔葉、森鴎外の⾔葉、⾃分⾃⾝や社会の⾔葉を借りて、カオスを、この現実に体現していきます。再演の⼆作品と合わせて、星善之によるどうしようもないもがきを師⾛のようなスピード感でお届けいたします。



◉◉企画詳細
◉タイトル 「⾼瀬⾈ -3 side stories-」
◉原作 森鴎外
◉潤⾊・構成・演出・出演 星善之
◉⽇時(受付・開場は開演15分前)
2022年12⽉15⽇(⽊) 公開通し 弟17:00 / 喜18:30 / 庄20:00
2022年12⽉16⽇(⾦) 公開ゲネプロ 弟17:00 / 喜18:30 / 庄20:00
2022年12⽉17⽇(⼟) 弟11:00 / 喜12:30 / 庄14:00 / 弟16:00 / 喜17:30 / 庄19:00(アフタートーク予定)
2022年12⽉18⽇(⽇) 弟11:00 / 喜12:30 / 庄14:00(アフタートーク予定)
※弟・・・弟視点。パフォーマンス作品。(再演) 喜・・・喜助視点。⼀⼈芝居作品。(再演)庄・・・庄兵衛視点。⼀⼈芝居作品。(新作)
◉会場 サブテレニアン(〒173-0013 東京都板橋区氷川町46-4-B1)
◉料⾦
12⽉15⽇ 公開通し 1500円 3 side stories 券 3000円
12⽉16⽇ 公開ゲネプロ 2000円 3 side stories 券 4000円
12⽉17⽇、18⽇ ⼀演⽬券 2500円 3 side stories 券 6000円全⽇程共通チケット 学⽣券 1000円 ほしぷろ応援券(⼀演⽬券) 3500円
◉予約フォーム https://www.quartet-online.net/ticket/takasebune
◉特設サイト https://hoshipros58.wixsite.com/mypage/takasebune2022
★お問い合わせ公式
HP:https://hoshipros58.wixsite.com/mypage/
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