劇団壱劇屋「ピカルーン」観劇日記
関西中心に活動を続ける劇団壱劇屋の「ピカルーン」を観てきました。
関西では2000人越えの動員を誇る、今勢いのある劇団の東京公演ということで、人気の秘密を目の当たりにしてきました!
開演直後から、そのクオリティの高さにニヤニヤしてしました。
人気が出る要素をふんだんに持っている、この劇団、どうしても全国の人にこの素晴らしさを知ってほしい!と観ながら心の中で叫んでおりました(笑)
魅力を一言で表すと、舞台のクオリティの高さ。この一言に尽きると思います。
作品のストーリー性、役者の演技、殺陣のスキル、スピード感、音楽の使い方、ドラマ性が高く、衣装をはじめとした個々のキャラクターの描き方にキャラが立っていてどのキャラクターもそれぞれに魅力を発揮していました。
どのキャラクター推そうかな、とか、次はこのキャラクターに注目して観たいと何回も劇場に足を運びたくなる作品でした。
それは、キャラクターそれぞれが持つ物語がしっかりと描かれ、表現されているからに他なりませんが、そこに人気の要素があるのだと思います。
また、この作品の凄いところは、細部までこだわって手を抜かずに作り上げていることだと思います。
観客が楽しめることを考えて作られた作品は、作り手の思いが詰まっています。
その作り手の思いを受けた役者たちが、その身体をあますところなく、全身で表現をすることで、その思いが一体となり、ガンガン伝わってくる作品でした。
その舞台に合ったリズム感とスピード感がなければ、間延びしてしまい、観客は飽きてしまいます。
上演中、その飽きを一瞬の間も感じさせず、演じ手の緊張感と迫力が伝わってきます。
作る側の視点で見ると、どれだけたくさんの時間を使って、肉体を酷使して、この作品を作り上げたのだろう、とか、この110分間の中の動きをどれだけの努力をして覚えたのだろうとか、この物語を書くのに、どれだけ大変だったのだろうとか思ってしまいますが、その努力と苦労を乗り越えて、観客に届けられた作品はとても熱かったです!
最初から最後まで、一貫して面白い作品でした。ちなみに、最後は号泣でしたけどね。
よく作り込まれた作品です。役者なら一度は出てみたいと思う劇団さんじゃないかと思います。
舞台写真:【河西沙織(劇団壱劇屋)】
個人的にですが、演劇を始めるきっかけになった作品を観たときに感じたものと、同じものを感じて震えました!演劇を仕事にしてよかったと思いました。
あと、余談ですが・・。集客について勉強になったので、おまけとして。
今回、この劇団を知った訳は、Twitterです。
そこに動画を貼り付けていて、内容やどんな舞台なのかを宣伝していたので、観たいと思って劇場に行きました。
壱劇屋「 #ピカルーン 」東京公演
明日で二都市ツアー大千秋楽!!
主役不在のアクション活劇!7月
29日(月)13:00/17:00
※上演時間は110分予定◎会場◎
シアターグリーンBIG TREEシアター◎ご予約◎https://t.co/42R79QtKci pic.twitter.com/Bbkjbsgpdy
— 壱劇屋 (@ichigekiya) July 28, 2019
【正真正銘のラストチャンス】
壱劇屋「 #ピカルーン 」東京公演
二都市ツアー大千秋楽!
主役不在のアクション活劇!7月
29日(月)17:00開演
※上演時間は110分予定◎会場◎
シアターグリーンBIG TREEシアター当日券バリ出ます!
劇場に来てください!!! pic.twitter.com/qtFr8wJ8i7— 壱劇屋 (@ichigekiya) July 29, 2019
そして、この劇団さんの凄いところは、SNSを駆使しまくって、宣伝をして、集客を千秋楽までしていることです。
観た方に#壱劇屋や#ピカルーンで感想を呟いてもらって、それをRTするということで、目に触れる機会を増やし、口コミを拡散し、安心感を与え、劇場にお客様を呼んでいます。
これはStage Worksでも知識として、皆様にお話ししていることなのですが、SNSを駆使して、口コミや動画が集客の鍵です!
演劇やる人の参考になると思いますので、ぜひ実践してみてください!
「壱劇屋」公式HP
「壱劇屋 」公式Twitter
@ichigekiya舞台写真:【河西沙織(劇団壱劇屋)】
公式HPより 壱劇屋「ピカルーン」公演詳細
東阪二都市ツアー2019 劇団壱劇屋「Pickaroon!」
作・演出・殺陣:竹村晋太朗による完全新作本公演は!
2015年より上演を重ねてきた「wordless × 殺陣芝居」シリーズでの制約を全て解き放ち、満を持して、劇中に台詞の“ある”殺陣芝居を堂々上演!!!主役不在でお届けする今作は、己が野望のため七人のPickaroon(=悪党)が入り乱れ斬り結ぶ、超超超エンタメ活劇!
壱劇屋流殺陣芝居、新章突入をお見逃しなく!
◎あらすじ◎
記憶を失くした私の、たった一つの手掛かり。
それは手元に残る一冊の絵日記。
少女と七人の盗賊が描かれたそれは、
私のこれまでの人生が詰まった物語。
かつて“お姫”と呼ばれていた私。
ページに残るは、想い出の言葉たち。そしてそばには、名前の刻まれていない六つの位牌。
最後の一人を探すため、私は旅に出る。
◎出演◎
岡村圭輔
柏木明日香
小林嵩平
竹村晋太朗
谷美幸
西分綾香
丹羽愛美
長谷川桂太
日置翼
藤島望
松田康平
山本貴大
(以上、劇団壱劇屋)竹下健人(劇団Patch)
立花明依
池未来実池ヶ谷明杜
石黒さくら
豊田真丸
西辰蔵御歌頭(墨絵師)
◎スタッフ◎
作・演出・殺陣:竹村晋太朗
舞台監督:新井和幸
照明:小野健(NEXT lighting)
音響:椎名晃嗣(劇団飛び道具)
サンプラー:大谷健太郎(BS-Ⅱ)
舞台美術:西本卓也(GiantGrammy)
衣装:植田昇明(kasane)メイク協力:KOMAKI(kasane)
当日運営:德永のぞみ
宣伝美術:河野佐知子
写真撮影:河西沙織(劇団壱劇屋)
劇団制作:西分綾香(劇団壱劇屋)
小道具:劇団壱劇屋主催:劇団壱劇屋/ぴあ
企画・制作:劇団壱劇屋
◎プロフィール◎
関西小劇場界で年がら年中活動している劇団。
劇団員 竹村晋太朗によって2015年から始動した、劇中に台詞は一切無し・国境も年齢も性別も飛び越えて想像力を刺激する、「wordless × 殺陣芝居」シリーズ。
2017年に5カ月連続上演・2018年に東名阪三都市ツアー・2019年に大阪公演単独で2,000名動員達成と、精力的に創作を続けている。ロクソドンタフェスティバル2010にて優秀賞受賞。應典院舞台芸術祭 space×drama 2012にて優秀劇団に選出。第26回池袋演劇祭にて豊島区観光協会賞受賞。グリーンフェスタ2015にてBASE THEATER賞受賞。CoRich舞台芸術まつり!2016春にて最多クチコミ賞受賞。関西Best Act2017年下半期にて作品部門第一位。
CoRich!舞台芸術アワード2016にて「SQUARE AREA」が、同アワード2017にて「荒人神-Arabitokami-」が全国第一位にランクインを果たす。