【演劇お仕事図鑑】演劇のお仕事って?〜演出家編〜

「演劇の世界に興味はあるけど、どんな仕事があるのか知りたい。」

「演出家になりたいけど、どうやってなればいいのかわからない。」

あなたは今そうお考えではありませんか。

この記事を読めば、具体的な演出家の仕事や演出家になるためにはどうすればいいかがわかります。

漠然と演出家という仕事に憧れるのではなく、細かい仕事内容ややりがいを知ることで、正しい知識を得たり、さらに演出家になりたいと強く思えますよね。

演出家のことを深く理解して、理想の将来像に近付けるように、この記事がお役に立てば幸いです。

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演出家ってなに?


演出家とは、舞台での役者への演技指導や照明や美術、音響効果の演出を決定するポジションのことです。

演出上の最高責任者です。

テレビの制作現場で例えると、ディレクターと同じ立場と言えます。

演劇やミュージカル、イベントなどでは、台本が用意されていますが、大まかな内容しか書いていないことが多いため、演出家が必要になります。

演技の自分のイメージを俳優に伝えたり、舞台監督が不在の現場では照明や美術、音響効果の表現方法も指示します。

演出家で有名な方を挙げると、『熱海殺人事件』と『蒲田行進曲』が特に有名なつかこうへいや良い作品を創り上げるための厳しい演技指導で有名な蜷川幸雄など、一度は名前を聞いたことがある才能豊かな演出家が日本にはたくさんいます。

演出家のやりがいや楽しさって?

人を感動させられる喜び

作品を見た人を感動させて喜ばせることができるということです。

人を非日常の空間に連れて行って、楽しいとか、嬉しいとか幸せだなって感じてもらう手伝いができることです。

また、舞台の最後に作品を見たお客様が満足そうに幸せそうに笑顔でカーテンコールで思い切り拍手している姿を見られることです。

名前の残る仕事

自分か演出した作品に一生名前が残ります。

さらに演出家はチラシやパンフレット、エンドロールでは一番初めや最後の大トリに記載されることが多く、注目されるポジションでもあります。

世の中の作品に名を残せる仕事はなかなかありませんから、誇りや自信につながります。

チームでやりきる達成感

俳優さんや、関わる全ての人たちがやりきった感で、喜んでいる姿を見ることができた時に、達成感や、やってよかった!と心から感じます。

この仕事が好きだと思える瞬間です。

演劇は一期一会で、同じ環境下であったしても2度と同じものは見ることができません。

その一期一会を楽しむことができる世界だと思います。

その、貴重な瞬間を作り出すことができる仕事が演劇の世界にはあります。

演出家になるためにはどうすればいいの?


演出家になる人は、どうやってなっているのでしょうか??

これは、本当に人それぞれです。

何を勉強しておかないといけないということは基本的にはありません。

しかし持っていた方が良い知識や技術はあるので、専門学校で学んだり実際に現場で学ぶことが必要になるでしょう。

学校に通って学ぶ

専門学校では、演出家に必要な基礎知識やスキルを学ぶことができ、卒業後の就職サポートを受けられるメリットがあります。

また、美術系の大学でも、映像系の学科では演出家に必要なスキルを学ぶこともできます。

現場で学ぶ

現場に飛び込んで学ぶと言う手もあります。

現場アシスタントやアルバイトを募集している会社も多いため、未経験からでも演劇の世界へ入れることがあります。

学校で基礎知識を学ぶことも大切ですが、経験は何よりもモノを言う世界であります。

現場に入れるチャンスがあるならば、「未経験だから・・・」「やったことないし・・・」と躊躇するのではなく飛び込んでみてはいかがでしょうか。

演出家に向いているのはどんな人?

リーダーシップがある人

演出家は、周りの人間を動かすことが必要な仕事です。

自分が思い描いた世界観を俳優や照明や美術、音響効果を担当する人に伝えたり、思い通りに動かすにはリーダーシップが必要ですよね。

作品に関わる人から、信頼を得ることもとても重要です。

一つの作品をたくさんの人間が一緒に作成するため、時には意見の食い違いや衝突もあると思いますが、演出家はチームをまとめるスキルが必要と言えます。

感性が強い人

芸術に関わる人やアーティストはセンスや独特の感性が必要です。

感性やセンスは、持って生まれたものが多々ありますが、もし磨くのであれば、いくつか方法はあります。

たくさんの映画やたくさんの舞台を見ることです。

演劇だけでなく、あらゆる舞台を好奇心を持って触れることだと思います。

これはどうやって表現しているのだろうとか、この表現の仕方はおもしろいとか、興味を持って、何かを吸収したいと思ってみることがいいのではないかなと思います。

そうやって自分の感性の幅を広げることで、演技の指導や雰囲気の想像をしやすくなります。

体力がある人

舞台の公演が近づくと、稽古や撮影は徹夜や夜通し行われることもしばしばあります。

演出家は長時間集中して稽古に参加することになるので、体力があり、集中力を保てる人が向いていると言えます。

まとめ

演出家とは、舞台での役者への演技指導や照明や美術、音響効果の演出を決定する舞台で重要な役割です。

人を感動させたり、世の中に名前を残せる非常に影響力のある仕事で、やりがいも感じられます。

今回紹介した記事を参考に、是非みなさんが希望する進路や就職を目指していきましょう。